伊佐大泉のできるまで

2003年10月18日・19日と大山酒造さんにお邪魔をして、伊佐大泉のできるまでをお邪魔をしながら、見学させて頂いて来ました。実際の作業の順序とは少し違いますが、芋焼酎の製造過程順にご紹介させて頂きます。

ご紹介している写真をクリックして頂くと、大きな写真を見る事ができます。


洗米・蒸し米 麹の原料となる米を洗って蒸す工程です。

昔から行っている人力による洗米です。

以前は内地米を使用していたそうですが、現在は外産の破砕米を使用しているそうです。


製麹(セイギク)  蒸しあがった米に麹菌をまぶして、米麹を作る行程です。

蒸しあがった米を、大きなザルにのせて「エッサ、ホッサ」と運びます。頭が結構痛い!

それを広げて、麹菌をまぶせる温度まで下げていきます。

---------温度よし。いよいよ麹菌を混ぜ込みます---------
偏りなく混ざるように、皆で一生懸命混ぜ込みます。お手伝い?お邪魔?しましたが、腰が痛くなって大変でした。
綺麗に混ざった物を麹室と言う部屋に移し、一晩おいてもろ蓋と言う薄っぺらな木の入れ物に移し変えて、出来上がりを待ちます。
麹室でもろ蓋に小分けした物も、すべてが同じ状態になる様に幾度も、揉みほぐしたり、上のもろ蓋を下に、下の物を上にしたり、手間をかけて出来上がりを待ちます。皆で裸の付き合い・・・・・
出来上がった米麹を1次仕込みの為麹室から出します。

1次仕込み 米麹に水と酵母を加え、タンクで仕込む行程です。

まず、タンクに水を入れて、そこに先ほど用意した米麹を入れていきます。手早くさっさと作業します。

更にそこに酵母を入れ温度を管理しながら、1次モロミの出来上がりを待ちます。

麹菌の持つ酵素により、米のデンプンをブドウ糖に変え、そのブドウ糖を酵母がアルコールに変えます、この「糖化」「発酵」を約1週間行い、1次モロミが出来上がります。


芋の選別・洗い・蒸し 2次仕込みに使う芋を加工する行程です。
小分けに袋詰めされた新鮮な芋が山積みになってます。
ほとんど手作業に近い芋洗い機、洗った芋はベルトコンベア?で大きな蒸し器に入れられます。
右の写真は蒸しあがったところ。結構美味しかったです。

2次仕込み 1次モロミに破砕した芋と水を加える行程です。

芋蒸し器で蒸した芋を大型タンクに移した1次モロミと水をあわせた物に破砕しながら混ぜていきます。

このとき片寄らないように、かき混ぜながら行います。

芋のデンプンにより更に発酵が進みますが、温度が上がらない様に温度管理をします。タンクの中の2つの筒は、中に水が流れていて熱を取って外に流れます。
できた2次モロミを別のタンクに移し蒸留まで管理します、蒸留まで約9日間。

蒸留  2次モロミから焼酎を造る行程です。

2次モロミタンクよりステンレス製の常圧蒸留器に2次モロミを移します。

蒸留器の小窓からモロミが見えます。

蒸気で加熱すると、蒸留がはじまります。どことなく焼酎の香りが漂います。

できた焼酎は左の装置を通って、地下タンクに貯められます。


貯蔵・熟成 できた焼酎が飲み頃になるのを待つ行程です。

地下タンクから大型タンクに原酒が移され、飲み頃になるのを待ちます。

貯蔵中は原酒に含まれる油成分が上部に浮いてくる為、これを手作業で丁寧に取り除きます。


割り水・瓶詰め 最終工程です。(写真がありません)

原酒をアルコール25度まで割り水をし、瓶詰めします。

これが皆さんの前に現れます。

お湯割最高!ロックも良し!


 

今回、大山酒造の社長さんをはじめ、杜氏さん、社長の奥様、蔵の皆様には大変御世話になりました。

これほど手による部分が多いとは、思ってもいませんでした。一層大事に飲んでいきたいと思っております。

ありがとう御座いました。これからも宜しくお願い致します。